シニア猫を初めて動物病院に連れて行ったら、爪切り大絶叫と性別発覚のダブル衝撃だった

シニア猫の健康・介護

うちに来て6日目。

少しずつ警戒が解けてきたちーちゃんを連れて、近所の動物病院へ行くことにしました。

私が最後に動物病院へ行ったのは、20年ほど前に犬を飼っていた頃のこと。久しぶりに入った病院は、昔とは全然違っていて。清潔感があって、待合室も明るくて広くて、「動物病院ってこんなにきれいになったんだ…」と、それだけでちょっとびっくりしました。


まず最初にぶつかった壁:年齢も誕生日もわからない

引き取ったときに聞いた年齢は「おおよそ14歳」。でも正確な誕生日はわかりません。

なので、うちに来た日を、ちーちゃんの誕生日にすることにしました。

診察票の記入欄には「〇〇ちーちゃん」と書きました(〇〇は私の苗字です)。「ちー」だけだとなんだかそっけない気がして、苗字をくっつけてみたら、急に家族感が出た気がしました。ちょっと嬉しかったです。


待合室で出会った、猫20匹の先輩飼い主さん

待合室でしばらく待っていると、ワンちゃんを連れた方に声をかけていただきました。

「猫ちゃんですか?」

話の流れで、引き取ったばかりで猫のこともよくわからなくて…と打ち明けると、その方はニコニコしながら聞いてくれました。そしてちーちゃんをじっと見て、

「大きな猫ちゃんですね。メインクーンっぽいかも

えっ、メインクーン!? そんな高貴な猫種っぽい?と、ちょっと嬉しくなってしまいました(笑)。

その方のお話をきいてびっくり。ワンちゃんのほかに、自宅で猫を20匹ほど飼っているそうで、「保護猫活動、気がついたらやってることになっててね。もう1日中トイレ掃除ですよ〜」と、さらっとおっしゃっていました。

20匹……! トイレ掃除だけで一日が終わりそうです。でも、その言葉の裏に、どれだけの愛情があるんだろうと思いました。

そのとき、ふと気づいたんです。

ああ、私、最近ずっと自宅と職場の往復だけだったな。コロナ禍で外の人とおしゃべりする機会がめっきり減っていて、こうして見知らぬ方と話せている。

ちーちゃんが、私と新しい世界をつなげてくれているんだ。

そんなことを、しみじみと感じた待合室でした。


診察室へ──ちーちゃん、意外とおとなしい

しばらくして、診察室に呼ばれました。

引き取った経緯を先生にお話して、ちーちゃんを診察台へ。

「暴れるかな……」と心配していたのですが、意外にもおとなしく診察を受けてくれました。体重は4kg。長毛でふわふわしているから大きく見えますが、なかなかの貫禄です。

今回してもらった検査はこちら:

  • 胸部・腹部エコー
  • 胸部・腹部レントゲン
  • 血液検査
  • 猫エイズ検査

年齢不明・ワクチン歴不明・既往症不明……と情報がゼロの状態だったので、一通りしっかり診てもらうことにしました。爪もかなり伸びていたので、処置をお願いして、私は一度廊下へ。


待合室まで聞こえた、断末魔のような声

しばらくして──

「うぇぇぇぇぇぇぇぇえええええ!!!!」

診察室から、ちーちゃんの壮絶な声が響いてきました。

今まで一度も聞いたことのない音量。というか音質。「こんな声出せたの!?」と思わず笑ってしまいそうになるような、渾身の絶叫です。

鳴きやまない声に最初は不安になりましたが……だんだんじわじわ笑えてきてしまって。

待合室の他の飼い主さんたちも、クスクスと笑っています。いや、笑っちゃいますよね、あの声(笑)

戻ってきたちーちゃんの爪には、青い包帯が巻かれていました。爪が肉球に一部食い込んでいたのです。しかしその姿がまた可愛くて。ちーちゃん、がんばりました。


検査結果──うれしいことも、重い事実も

検査の結果はこうでした。

✅ 猫エイズ:陰性(よかった!本当によかった!)

⚠️ 腎臓病:ステージ3(4段階中)

腎臓病はシニア猫に非常に多い病気で、「猫の宿命」とも言われているそうです。先生から説明を受けたとき、「ステージ3」という言葉はわかっても、正直まだピンときていませんでした。ちーちゃんは元気そうに見えたし、食欲もそこそこあった。

でもこの日から、定期的な通院と食事管理が始まることになります。腎臓との長い付き合いの、静かなスタートでした。


最後にまさかの一言──性別、実は……

検査も爪切りも終わって、「お疲れさまでした」という空気になったとき。

先生から、まさかの一言が。

「ちーちゃん、男の子ですね。去勢してあります」

ええええええええええええええええ!!!

私、ちーちゃんに負けじと大きな声を出してしまいました。

「先生!メスだと思ってピンクと紫の首輪つけちゃいましたよ〜!」

すると先生、にっこりしながら──

「似合ってますよ!」

……神コメント。心が救われました。ありがとうございます先生、一生忘れません。

去勢手術済みということは、以前の飼い主さんがきちんとケアしてくれていた証拠。それはとても良いことだと教えていただきました。


まとめ:こうして「オスのちーちゃん」との本格的な生活が始まった

この日一日でわかったこと。

  • ちーちゃんはメインクーンっぽいかも?
  • 猫エイズ陰性でひと安心
  • 腎臓病ステージ3、これからケアが必要
  • 爪切りの絶叫は全待合室に響く
  • そして──オスだった

笑いあり、ほっとする場面あり、少し胸にくる事実あり。

でも、ピンクと紫の首輪のまま凛とした顔で診察台に座っていたちーちゃんが、愛おしくてたまりませんでした。

似合ってるよ、ちーちゃん。

つづく。